OFFICE&FREEDOM

沖縄フリーライター・WEB編集者/三好優実のブログです。

北朝鮮に不時着してこんな壮大な結末になるのは、彼女の実力でしかない。

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きっかけは、なにかの番組で映画マニアが言った「北朝鮮をかなりリアルに再現している」という口コミだった。

 

かつて北朝鮮から脱北した女性の実話本『生きるための選択 ―少女は13歳のとき、脱北することを決意して川を渡った』を読んでからというものずっと、脳裏に描いた北朝鮮のイメージがあり、その答え合わせをずっとしたかった。

 

だから「1話だけ観てみよう」と思った。それが今話題の韓国ドラマ「愛の不時着」

 

 

・・・1話だけのつもりだった。

 

 

 

 

結果、土日の予定すべてずらしてまで、全話観てしまった。

 

結論から先に言うと、わたしはたぶん今後しばらくは韓流ドラマを観ないと思う。それくらい、ちょっとしたトラウマを抱えるドラマ観賞となった。 

 

愛の不時着 オリジナル・サウンドトラック

愛の不時着 オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト:V.A.
  • 発売日: 2020/05/27
  • メディア: CD
 

 (とりあえず、このパッケージの写真を載せたかったので、サウンドトラックの商品ページを引用する)

 

 

まず最初に、このドラマはタイトルを見て分かる通り、がっつり恋愛ドラマだ。が、わたしは恋愛ドラマがあまり好きではない。コテコテのやつは特に。なんかむずかゆい感じが苦手なのだ。だから韓流ドラマは今回が初めてだった(偏見)。

 

雑にストーリーを説明させていただくと、主人公(ヒロイン)は女社長であり、財閥の娘であるピッカピカのお金持ち。そして美人。(石原さとみと木村佳乃を足して2で割ったような鬼美人)

 

美人な上に、どんなトラブルにもどんな相手に対しても堂々としていて頭がきれて、絶対に媚びない、出だしからかなりの大物感を放っていた。

そんな何にも不自由なさそうな美人社長だが、会社のとある実験によりとても風が強い日にパラグライダーを用いて空中飛行の実験をやることになった。

 

周りの反対を押し切って「風は前に進むために吹くのよ」みたいな(うろ覚えなので曖昧)決め台詞を吐き、飛んでみたものの、突然の竜巻に飲み込まれてしまった!

 

竜巻が治り、意識が戻った時目が覚めると北朝鮮に不時着。(というか木の枝に引っかかっていた)敷地内で初めて銃を向けてきた軍人と、その後恋が始まる的な、そんな話。なのだけれど。

 

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 とにかく主役の女社長ユン・セリが女前すぎてかっこよくて、切なくて。

 

最初っからもう存在感がありすぎだった。北朝鮮の敷地に入ってしまった時も、銃を持った軍人相手に交渉を仕掛けたり、地雷があるって聞いたばかりの場所で全力疾走したりと、知性と度胸と生命力がありすぎて驚いた。

 

そしてストーリーが進むにつれ、様々な(特殊な)人に出会うのだけど、人との接し方が理想的だった。媚びないけれど賢く距離を取り、わがままだけど人への恩義は絶対に忘れない。プライドが高くて気高いのだけれど、権力を重要視しない。正直なのに、大事な人のためなら無理をして嘘もつく。

 

だから彼女の周囲にいる人は皆、いい意味で自分らしいまま、ユン・セリと接していた。実直に生きる彼女に憧れ、そして全員が好きになった。

 

北朝鮮では南朝鮮に戻ることを考え、あらゆる手を尽くすのだが、色々とうまくいかなかったり、邪魔が入ったり、殺されかけたりもした。だけどその都度、腐らず(一瞬落ち込んでも回復が早い)次の一手を考え続け、とにかくどんな状況でも環境や自分自身を諦めることはしなかった。あと強気なくせに結構泣くんだけど、それもなんかよかった。(もはや惚れてる)

 

こういうドラマを見たらつくづく思う。なにかを手に入れられるのは、男女問わずそういう人だ。真実から目をそらさず、自分を信じ、絶対に諦めない人。

 

ただのロミオとジュリエット的なストーリーだったら絶対にハマってなかったと思うのだけれど、ユン・セリの女として、人間としてあまりにも魅力的すぎて、がっつり引き込まれてしまった。

 

そして引き込まれるがままに、気付けばふたりの愛を全力で応援していた。

 

なのでこのドラマのジャンルは「恋愛ドラマ」ではなく、『闇に包まれた「北朝鮮」を垣間見ることができ、かつ女として、ビジネスマンとして喝を入れることができながら、気付けば架空の恋愛話を号泣しながら応援してしまっている恋愛ドラマ』である。(なんじゃそりゃ)

 

 

ただ正直わたしは、泣きすぎて疲れた。呼吸困難になるんじゃないかくらい泣き、せっかくの週末を号泣しながらリモコンを死守するわたしに旦那氏はドン引きしていた。そして週明け、目が腫れ過ぎてブスだった。

 

もうしばらく、韓国ドラマは見ないと思う。平穏に過ごしたい。

(けれど愛の不時着は人生に必要なドラマだったと確信してるので、まだ見ていない人は覚悟だけ決めてぜひ見て欲しい)