OFFICE&FREEDOM

沖縄フリーライター・WEB編集者/三好優実のブログです。

ローランドの本「俺か、俺以外か。」が、もはやディズニーランドだった話

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最近「言語化」とか「語彙力」という言葉をよく耳にする。

 

私も職業柄、言葉や文章には毎日頭を悩ませているのだけれど、そんな中でいつもユーモアのある言葉選びで世間を賑わせるローランドが気になって仕方なかった。

 

ローランドが無性に気になり始めたのは、あるツイートを見た時からだ。

 

ローランドのTwitterは基本的に質問に答えるだけのスタンスなのだが、その時見たツイートには「なんでいつもサングラスをしているんですか」という質問に対し、ローランドはたった2文字で答えていた。その2文字とは「避妊」。

 

 

見た瞬間思わず吹き出してしまったけれど、そのとき、この人はディズニーランドのミッキー的存在なんだなと思った。一見下世話な2文字だけど、ローランドが「ローランド」であるために考え抜かれている。

 

 

 

話が変わるが、最近『こんな時代だからこそ、なにかしたい』と、あらゆる業界の方があらゆるプロダクトを生み出していることに感銘を受けていた。ファション業界が作るおしゃれマスクや、人を乗せないタクシー、オンライン飲み会ツールなど、それぞれのプロフェッショナルたちが新しいプロダクトをすごいスピード感で作り上げる光景は、なんともかっこいい。

 

と同時にわたしには何ができるだろうと思ったとき、大掛かりな素晴らしいことが何一つ思い浮かばなかった。そもそも不安に打ち勝ち、粛々と自粛し続けることすら難しい。目の前の人を失うかもしれないという妄想にかられて眠れなくなる日も1週間に1度はある。

 

そんな感情と戦う中ふと、名言製造機ローランドを思い出した。ローランドならこんなとき、どんな言葉で人々に灯りをともし、そして自分自身を励ますのだろうかと気になった。

 

というわけで前置き長くなりましたが、興味の赴くままに、名言製造機ならぬ伝説のホスト・ローランド様の本を手に取ったわけなのです。

 

俺か、俺以外か。 ローランドという生き方

俺か、俺以外か。 ローランドという生き方

  • 作者:ROLAND
  • 発売日: 2019/03/11
  • メディア: 単行本
 

 

内容は、ローランドがこれまで言ってきた様々な名言の中から、この本の編集者が特に心に残った名言を掲載し、それについて詳細に説明するというもの。(私が感銘を受けたサングラスTweetは、本では紹介されなかった)

 

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こんな感じ


気休め程度というか、コロナで滅入った時にお風呂に浸かりながらさらっと読むイメージで購入したんだが、笑いもあるしタメにもなるし、ローランドの”何がそんなに凄いのかがわかる”面白い本だったので、内容も交えながら紹介したい。

(多分内容はなんとなく想像できると思うので、私が好きだったところだけ少し紹介します。)

 

 

まず父が面白い。普通の親元で育ってはいないだろうと思ってはいたけれど、それにしても面白すぎるなと思った、好きすぎる親子エピソードをひとつここでご紹介したい。

 

舌が肥えていたため、給食が完食できない。見かねた担任が自宅に電話をかけた。(中略)

 

「お宅の息子さんは好き嫌いが多いようでして、毎日給食をほとんど残すのですが....」

と切り出した担任に、父親はこう答えた。

 

「好き嫌いが多い?なんでも好きだとか、どっちでもいいって言う人間の好きという言葉に、いったいなんの価値がありますか?嫌いなものを、しっかりと嫌いと言えない男にはなるな。そう教えています。」

 

 

担任の先生はたまらなかったと思うけど、言っていることは間違っていないし、こうやって偉人は生まれ、受け継がれていくのだと思った。

 

あと、やっぱり自己プロデュースする上でこれは外せない要素なんだろうと思ったのが『ローランドでいるための努力を惜しまない』ということ。

 

『ジャージばかり来てたらジャージが似合う人間になる』『俺はローランドだからね、コンビニには手を染めないよ』

 

ちょっとコンビニに行ったり、「今日はジャージで1日過ごそう」って、ほんの1秒で決断できるんだけど、ローランドはローランドであるべきものを選択し、ローランドじゃなくなるものを徹底的に選択しない。

 

人が心も身体も健康的に生きていくには『自己肯定感』がとても大事だとわたしは思う。つねに自分の選択にたいして「わたしのことを好きなわたし」目線で選択することをローランドから学んだ。

 

あと、個人的に好きだったエピソード⬇︎

 

よく女性に『あなたのことが好きだよ』と言われて『俺も(ローランドが)好きだよ』と答えていたら怒られた。理由がわからず周りに話すとおかしいのはお前だと言われた。

 

自分が好きすぎて、うけます。爆

 

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所々に差し込まれる写真も、一切妥協がない感じする。

 

あと、とても心に残ったエピソードもご紹介します。

 

恥ずかしながら、今まで散々嘘をついてきた。(中略)

だけれども、断言する。自分に嘘をついたことは、一度もない。

 

ある商品に一目惚れしたとする。

だが、値段を見るとびっくりするほど高い。

そんなとき、たいていの人は自分を騙そうとする。

「どうせ買っても使うことはないだろう」

「よく見たら、そんなにたいした物じゃないではないか」

「維持費は?」

そんなどうでもいい理屈を並べて自分を丸め込み、あれはいらない、俺は欲しいなんて思っていないと自分に嘘をつき、自分自身を騙す。

 

そんなことを経験したことはないだろうか?

自分の心に嘘をつくことほど、悲しいことはない。

理由を作って自分を騙すより、素直になって、欲しいものはすべて手に入れに行く人生の方が楽しいに決まっている。

 

 

これを読んで思い出した本がある。

10年くらい前に、カルーセル麻紀さんの「女は1日にしてならず」という本だ。自分の感情やコンプレックスに傷つきながらも立ち向かうカルーセル麻紀さんに、当時のわたしは息ができなくなるほど涙を流した記憶がある。

 

タイトルの通り、1日1日とても努力して女になった彼女の努力は、自分が恥ずかしくなるくらいすさまじかった。

 

なりたい人間になるために手を抜かない、これが自分に自信をもつ一番の近道なのかもしれない。

 

女は一日にしてならず

女は一日にしてならず

 

 

そんな感じで、まじで今、気が滅入っている人は騙されたと思ってぜひ読んで欲しい。

 

浮世離れした彼のポジティブさと欲望の吐き出し方は芸術そのもの。きっと外出できなくとも彼は幸せな日々を送っていることだろう。人生は自分の思った通りに生きるのだ。(なんかローランドかぶれみたいなこと言い始めた)

 

 

世の著名人や素晴らしい人は、日常を大切にしていることが多い。彼らから学ぶべきは、成功の秘訣やノウハウももちろんだけど、日常に起こる出来事をどう捉えるかというところだと思う。

 

いまこそ、日常に感謝しながらも、どう生きたいかを考えて、恐怖に怯えるではなくこんなときでも誇りを持って生きていきたい。貧乏でも仕事が不安でも、他者に対する思いやりだけは失ってはいけない。自分を好きでいないと、アフターコロナ時代はきっとやっていけないから。

 

 

 ちなみにローランドはこの本の収益をすべて、カンボジアに寄付するらしい。

『自分の努力が足りず、夢が叶わないことはしょうがない。でもそれが、自分の努力以外の要素で決まってしまうならば、非常に悲しいことだ。(中略)そんなカンボジアの子ども達に、チャンスと選択肢を与えたい』

 

最後に書かれたこの文章を読んでわたしは、本を買ってよかったと思った。あと読み終わったらメルカリで売ろうと思っていたけど、やめた。

 

少しでも多くの人にこの本が届き、多くの貧しい子ども達に選択の権利が与えられますように。

 

俺か、俺以外か。 ローランドという生き方

俺か、俺以外か。 ローランドという生き方

  • 作者:ROLAND
  • 発売日: 2019/03/11
  • メディア: 単行本