ふりぃらんす

沖縄フリーランス編集者兼ライター「実Office」のブログです。主に、フリーランス・移住・地方活性化・人・グルメに焦点をあてて活動しております。

フリーランス1年目の反省は「空白」をつくらなかったこと

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東京で行った「塩田千春展」

フリーランスになって1年が経った。

 

正直、1年間の記憶がほとんどない。本当にない。

 

2年目に突入した今、何よりも反省していることがある。それは「空白」をつくらなかったことだ。

 

私のフリーランス1年目のスタートは、とにかく恐怖心で仕事を請けていた。

 

断ることが怖くて、空白の時間が怖くて、クライアントのリアクションが気になって、手帳の白い部分が埋まらないと不安で、とにかくとにかく恐怖と不安がついてまわった。

 

仕事が増え、恐怖がおさまってきたのは、手帳が真っ黒になったくらいの頃だった。持ち前の小さな小さなノミの心臓が、私の予定を真っ黒に塗りつぶした。

 

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こんな風に、まっくろ。

恐怖心で仕事を断らなかった結果、「今月死ねばいける」が1年続いた。

 

振り返ると、フリーランス1年生の、しかも単細胞の私が考える「予定いっぱい」というのは、現実は「キャパオーバー」だった。ほんとうは「想定外」という名の空白をつくらなければいけなかった。

 

実際、経験値の乏しい私のカレンダーには、頻繁に「想定外」が発生した。

 

分かりやすいトラブルや想定外の宿題系はもちろん、嬉しいはずの新規案件のオファーや、人の紹介、友人が悩んでいるから相談に乗ってあげたい、「直近で無理だよね?」って頼まれて、お世話になっているから引き受けたかった・・・・・。嬉しいこともヤバイことも悲しいことも、すべて「想定外」というタスクになってしまった。

 

 

ずっと後が詰まっているから、それを気にしながら「いま」をこなす日々。

 

空白をつくらなかったことの代償は「納得できていない自分」となり、なりたくてなったフリーランス1年目が、自信に繋がることなく終わった。(大好きな人にはたくさん出会えたんだけどね)

 

薄々気付きながら、放置していた空白のない自分に向き合わせてくれたのは、先日、出張がてらに行った「塩田千春展」。

 

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塩田千春展では、このインスタレーションを「人間関係」と呼んでいたけれど、まさにそんな感じだった。

 

1本だと思う糸は1本じゃなくて、他の何本にも影響するし、他の何本かの影響を受ける。たった1本が他の何本もを繋げてくれることがあれば、こじらせることもある。

 

複雑なのだ。1本1本を大切にしたいなら、見分けて選ぶことや、空白が大事なのに。フリーランスの仕事もそうだ。

 

複雑に絡み合った糸を見て「このままじゃ、だめだ」と思った。

 


「1年目で仕事がたくさんあって、いいじゃない。」周囲の人はそう言うし、実際、本当に仕事やクライアントにはめちゃくちゃ恵まれた。だけどただただ、振り返ると「もっと丁寧に仕事したかった」なのだ。

 

糸が1本だと不安で、数を求めて1本を見つめる時間をつくらなかった私は、1本を丁寧に扱うことから逃げていた。そんな風に働きたかったわけじゃない。

 

幸い、この1年間でお金の稼ぎ方は学んだ。2年目は、自分のスキルを稼いでいく働き方にしたいと思った。


9月で2年目が突入したので「恐怖心で仕事を請けないこと」を誓い、心を入れ替えた。気持ちを変えるだけで、色々変わった。

 

  • 大切な人を大切にするために、脳みそを使うようになったこと
  • 「だめだ、なんかしっくり来ない」をスルーしなくなったこと
  • 仕事にわくわくできるようになったこと
  • わくわくしたことを誰かに伝えたくなったこと
  • ごはんが美味しくなったこと
  • 安らかに眠れるようになったこと
  • 書かなくなってたブログをいま、書いてること

 

 

そして、来年の手帳が真っ黒にならないよう、いまはいくつか仕事をお断りしたり、減らしてもらったりしている。こんなことクライアントに話すフリーランスいるのかよ、と思うほど、それぞれの理由は丁寧に説明することを心がけた。

私の恐怖心とは裏腹に、それによって関係が壊れることはなかった。逆に調整してもらえたり、よりお願いしたくなったから待ちます、と言ってもらえたりした。


恵まれているのに、私が弱かっただけだと気づいた。

環境は自分の心がつくるもの。そんなことを学び、自信は持てなかったけど、とにかく出会いに恵まれた1年間だった。いま振り返って「あれ、あの人そっか、出会って1年も経ってないのかw」って思う人がいっぱいいる。めちゃくちゃ有難い。

そしてこれからの2年目は、丁寧に。自分を納得させて、わたしのことを好きになるような働き方をする。そしてスキルを稼いでいく。あと、1年目に知り合った人ともっと仲良くなったりとか、そういうことにも時間を使いたいなと思っている。(オワリ)

 

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